銀行付き合いのヒント
デリバティブ、この業なるもの2008年06月14日デリバティブを銀行から進められて、必要がなくても、あるいは必要以上に導入していませんか? メガバンクは不良債権処理の峠を超え、成長を模索していますが、特にメガバンクでは、当初「不良債権処理の原資を確保するため」という名目で激しく進められていた「目先の収益をとる」というスタンスが、平時の今になっても全然変わっていないようです。蛇足ですが、これがいわゆる現状維持バイアスというヤツだと思われます。 スワップ何階建て?とか変動利率の私募債を入れて固定化スワップを付けるなんて当たり前、という世界になっているようです。 一方、デリバティブの約定は絶対に近く、利払いが滞ると基本的にはデフォルトです。通常の借入金のように「1日待ってくれ」といったベタな交渉は基本的にできない…。 案外、銀行側の方が切実に「あのスワップ、デフォルトしやしまいか」と肝を冷やしており、そのリスクが相当高い場合には「お客さんの方から文句を言ってくれて、和解にでも持ち込めればありがたいんだけどな…自分からはまさか言えないし」というジレンマに陥っているケースもあるように見受けられます。 金商法も施行されていることですし、ダメ元承知で、正式に文句を言ってみるのもお互いのためかも知れませんよ。 キーワード>デリバティブ 金商法 権利濫用 含み損 違約金 |