事業再生への「道」

デルタ経営コンサルティング
銀行付き合いのヒント

銀行員に事業は分からない


銀行員には、残念ながら貴社の事業は分かって頂いていない、と理解しておく方が間違いはありません。
特殊な訓練を受けた方がおられる政府系金融機関などを除き、貴社を担当している銀行員は貴社の事業について充分理解しているか怪しいものです。
特に近年は人員効率化が重視され、担当者1人当たりの担当企業数が増える一方、営業ノルマが厳しくなり、工場見学すらなかなか行きづらいのが実態です。
工場見学に行っても稟議がうまく書けたり、営業成績が上がる訳ではないので、決算書数値をひたすら重視し、会うのは経理担当者ばかりとなりがちです。
しかし、決算書はあくまで事業活動の結果であって、しかも過去の瞬間風速である(意図しなくても実態と異なる可能性がある)ということから考えれば、工場を見てもらい、営業やその他色々なメンバーに会ってもらい、銀行担当者に貴社の「心証」を形成してもらうことが重要です。
私も経験がありますが、「うまく言えないけど何かこの会社にはすごいものがある」と感じるとき、銀行担当者は燃えるものです。
取引相手の担当者を「ヒーローにする」ことが貴社の最強の戦術となると考えます。面倒くさがらず、無理やりにでも銀行担当者を現場へ連れて行き、出来る限り生の資料を提出し、貴社について充分理解して頂きましょう。もし、それができないようであれば、貴社は自ら銀行に誤解を積み重ねるようなもので、いざと言うときに見捨てられかねませんよ。

キーワード>銀行員 事業 現場 審査

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