事業再生への「道」

デルタ経営コンサルティング
銀行付き合いのヒント

敵を知り、己を知る


自社が厳しい状況にあるにもかかわらず、銀行の敷居を高く感じて特に相談していない、ということはありませんか?

ドラマや小説、マスコミの情報などで、銀行の貸しはがしなどについて恐ろしい描かれ方がされていることがよくあります。また、友人の友人が…といった伝聞で悲劇的な話を聞くことも多々あるでしょう。一部は事実でそれを誇張する、というのが世の中に受けるポイントなのですが、経営者はそれに振り回されてはいけません。
お金を借りているということは、債権者は「全額返してもらわなければ損が出る」もっとミクロに言うと「債務者がおかしくなると支店・支社や担当者として困る」と思いながら債務者を見ているということであり、ある意味同じ舟に乗っています。更に昨今は法律で「債務者を冷たくあしらってはいけない」と義務づけられています。
つまり、債権者は決して上からの目線ではなく、対等の関係、もしくは共犯者(?)として「どうやったら債務者が倒産せずにお金を返し続けることができるか」「どうやったら債務者の当面の危機をクリアし、将来の返済復活可能性を見いだせるか」などを考えないといけない立場にあります。
実際、「厳しい局面にある債務者からどうやって相談を持ち出させるか」という悩みを銀行担当者が持っていたりする場合もよくあります。
そこら辺がうまくかみ合わず、本当は銀行側も債務者の相談を待っているのにそれがうまく伝えられず、債務者の方でも「こんなこと相談すると一族郎党身ぐるみ剥がされてしまうのでは」と恐れて本音トークができない、という誠に不幸なにらみ合いが何ヶ月も何年も続くケースをよく見かけます。

自社の危機は銀行の危機でもある、という事実を知った上で、思い切って銀行の担当者や支店長・支社長さんに(場合によりあなただけに話しますが…という殺し文句も添えて)相談してみると、道が開けるケースがあります。一人で悩んでいても問題が独りでに解決することだけはありませんので…。

キーワード>金融円滑化法 銀行への相談

プライバシーポリシー サイトマップ リンク