事業再生への「道」

デルタ経営コンサルティング
経営戦略の鍵

番頭さんを育てよう


私が携わる案件(会社がかなり傾いてしまった案件)では、「社長のワンマン+番頭不在」という構図がよく見られます。
一方、見事再生を果たされたケースでは、「私は頭が悪いから、優れた人材に助けてもらう。おかしいと思ったら誰であっても意見してくれ」というスタンスを創業以来維持されてこられたため、番頭さんは勿論社員ひとりひとりに至るまで問題意識を持っておられ、「銀行員なんかより優れた人材だ・・・」と感心したことがあります。
また、特殊なケースとしては、社長さん自らが管理マニアで(当然営業面も結果を出しておられるのですが)日々の損益や営業状況について把握できる体制を築き上げ、経理担当者は日替わりで一般職の若い女性がやっている、という会社さんもありました。
社長は孤独です。誰も代わりに責任をとってくれません。だからといって「誰も俺の苦労は分からない」などと殻に閉じこもるのではなく、積極的に取締役会などで皆の意見を求めましょう。また、案外現場に近い若手や中堅の問題意識が会社改革の鍵になることもあります。
そもそも1人で全部できないから会社組織を作ったはずで、1人でできる程度の事業なら、1人でやれば良いのです。会社経営者なのであれば、人の知恵を上手く使うこと、諫言を尊重することなどを心がけ、風通しの良い組織をつくろうではありませんか。当たり前のことを当たり前にやる、それが成功の近道です。

キーワード>内部統制 牽制 暴走

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