経営戦略の鍵
グループ会社は誰のため?2013年06月24日ある程度企業規模が大きくなると、別会社を建てて新しい事業に挑む機会が訪れることがあります。歴史が長い会社になると、数社以上のグループを形成しているケースも多くなります。 しかしながら、グループの大小を問わず「この会社は何のために・誰のために存在しているのか」とお伺いすると、すぐに答えがないということは珍しくありません。 創業者でさえそうですから、後継者の方にとっては「既に親が作っていた」と言わざるを得ないのかもしれません。ところが、担う事業を増やす、経営する企業を増やすというのは経営者の管理限界に挑むということでもあります。 再生原理主義と似ていますが、個々の会社の役割を明確にすることに加え、それらが組み合わさることで1+1=2を超える相乗効果があることが厳密に検証できなければ、黄色信号が灯ります。 経営者がどれだけ有能でエネルギーが有り余っていたとしても、事業や会社を増やすとどうしても目が届かない部分が出てきます。そこで不正や怠慢が起こらない方がおかしい。ましてやオーナー家関連の子会社となると意見を言える社員さえいなかったりします。 生物は進化する中で多細胞化し、役割分担をしてきたと言われます。同じようにグループもそれぞれの構成会社が自分の役割を果たしているのか、足を引っ張っていないのか、またグループ全体として強みを発揮し、アイデンティティを確立できているのか、一度謙虚に見つめ直すことをお勧めします。 キーワード>グループ シナジー 戦略 マネジメント 経営 |