事業再生への「道」

デルタ経営コンサルティング
経営戦略の鍵

飲食店の鍵は味ではない


飲食店繁盛の鍵は味ではない、と言ったら驚きますか?
最近、近所でかなりおいしい料理を出していた飲食店が閉店しました。電話をかけると「今日は予約で一杯」と言われることも多く、繁盛店と思っていたのですが・・・。
片や、特においしい料理が出てくるでもなく、料理に何らかの特徴がある訳でもない飲食店が案外はやっていたりします。「ひょっとするとこの地域では味が分かる人が少ないのだろうか?」と首をひねったりしましたが、実際にはこの現実は大きなヒントを与えてくれます。
まず、ターゲットとする顧客がどういう属性なのか。例えば主婦層であれば、店を選択する際に「楽しくおしゃべりできて雰囲気が良い、友達と一緒に行きたくなる店」という食べ物の質以外の付加価値が重要視されている可能性があります。逆に言えば、「ウチは味で勝負」という頑固さだけでは生き残れないことも多々あるということ。
最近自分の中で育ちつつある考えとして、「日本人はお金を使う言い訳を求めている」という仮説があります。フードファディズムなどもひょっとすると同類ではないかと懸念しますが、そのような消費者側の姿勢が正されるのを待つよりは、上手く利用して収益を上げる方がお互いのためなのかもしれません。
少しむなしい気もしますが・・・。

キーワード>マーケティング  飲食店

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