事業再生への「道」

デルタ経営コンサルティング
事業再生のポイント〜Turnround〜

経営者の覚悟〜武士道精神


事業力があると考えられる場合において、次に大事な要素が、「経営者にしっかりとした覚悟があるかどうか」です。

モラルハザード(実際にはこの言葉の使い方は間違っていますが、私的整理ガイドラインをはじめこの用法がスタンダードになってしまっているので、敢えてここではこの用語を使います)の観点から、デットカットを余儀なくされる債権者はトップの首を取らざるを得なくなります。
しかし、これは積極的に捉えるべきだと考えます。実際に命を失うことを意味しませんが、実は「身を捨てる覚悟」が利害関係者に対して大きな説得力を持つのです。
対外的な人脈やノウハウなど、不可欠な要素によって経営者が続投することが望ましいケースも勿論ありえますが、それもあくまで一度「自分を殺してから」でないと無意味です。

名誉とか金銭的な見返りとか、世間体とかそういった目先のことに囚われていては、自分は変われません。
ましてや、何かを浅ましく守ろうとしている人が利害関係者を説得することなど絶望的です。一度全てを捨てること、その気持ちに到達しないで再生に成功したケースを残念ながら私は知りません。
むしろ、そこまで覚悟が決まれば、周りの人は助けてくれる、本当に大事なもの=人間としての誇りを守ることもできる、私は体験を通じてそのように感じております。
少なくとも事業再生に取り組むに当っては、「後悔しない、潔い生き方」をお勧めします。

キーワード>武士道 覚悟 経営者責任 無刀

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